サノレックスとは？

サノレックスの特長

サノレックスについて

効果

サノレックスは、主として視床下部にある食欲中枢に作用し、摂食行動を抑制する働きがあります。服用から2時間～9時間程度で薬の作用が強く出る（血中濃度が上昇する）とされています。
本来本剤は、肥満度が＋70％以上又はBMIが35以上の高度肥満症の方向けに開発された薬品で、食事療法及び運動療法を併用する事で体重の減少を目指す薬品です。
高度肥満症ではない人に対しても同様の効果があることから、世界中でダイエットに使う人も多く存在します。
肥満度とBMIの計算は、下記の計算方法で出します。
肥満度（％）＝（実体重−標準体重）/標準体重×100
BMI（Body Mass Index）＝体重（kg）/身長（m）2

使用上の注意

以下に当てはまる方は、必ず服用前に医師にご相談ください。
糖尿病の患者様：インスリン、経口糖尿病剤の必要量が変化することがあるため。
精神病の既往歴のある患者様：症状が悪化するおそれがあるため。
てんかん又はその既往歴のある患者様：発作を誘発するおそれがあるため。
開放隅角緑内障の患者様：眼圧が上昇するおそれがあるため。
65歳以上の方：副作用発現症例率が高い傾向があるため。

重い副作用

以下の治療を行われている方は、以下の症状が現れる場合がありますので、必ず服用前に医師にご相談ください。
精神神経系：神経過敏、激越、抑うつ、精神障害、振戦、幻覚、知覚異常、不安、痙攣
循環器：頻脈、胸痛、血圧上昇、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、心停止、顔面潮紅
過敏症：そう痒感
肝臓：AST（GOT）、ALT（GPT）の上昇
泌尿器：排尿困難
その他：口中苦味感、発汗、性欲減退、脱毛、さむけ、咽頭不快感、月経異常

併用禁止薬

併用禁忌薬は、サノレックスと相性が悪く一緒に飲み合せすることができないお薬です。

MAO阻害剤

高血圧クリーゼを起こすことがあるので、MAO阻害剤投与中又はMAO阻害剤投与中止後2週間は使用できません。

併用注意

併用注意薬は、サノレックスと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。

昇圧アミン

昇圧アミンの作用を増強することがあるため。

グアネチジン系薬剤、クロニジン、メチルドパ

降圧効果を減弱することがあるため。

インスリン（経口糖尿病剤）

インスリン分泌抑制作用が認められること、また肥満の改善により、インスリン、経口糖尿病剤の必要量が変化するため。

アルコール（飲酒）

めまい、眠気等の副作用が増強されるおそれがあるため。

ハロゲン系吸入麻酔剤（ハロタン等）

不整脈等を引き起こすおそれがあるため。

中枢神経刺激剤（アマンタジン等）

幻覚、睡眠障害等の副作用が増強されるおそれがあるため。

甲状腺ホルモン

サノレックスの中枢神経刺激作用を増強するおそれがあるため。